浪漫なお米のものがたり

物語その4 安全・安心へのたゆまぬ努力 天然ミネラル肥料を求めて

安全でおいしい米づくりには、有機JASで使用できる肥料を追求しなければなりません。

そこで私たちは、生産者とともに貝化石肥料の勉強会を開催しました。

この貝化石肥料、実はJA夢みなみでは以前より特別栽培米に限らず、一般栽培米でも使用を重ねてきた結果、味はもとより見た目や香り、粘りなどの効果が実証されている肥料なのです。

今回の勉強会は、有機JASに対する本格導入を見据えた活動となるわけです。

向かった先は、東白川郡棚倉町。
棚倉町は、海から遠く40kmも離れた山あいの町ですが、
大昔、このあたりは、とてもきれいな海でした。

ここには、「棚倉層」とよばれる崖のようなところがあって、
オウムガイや二枚貝などが、大量に掘り出されています。

崖の断面には、二枚貝の赤貝やカキ、海藻やプランクトン。
それらが年代ごとにくっきりと層になっていることが見てとれます。

棚倉の化石は年代が新しく、
石になりきっていない溶解しやすいカルシウムが豊富なのだそうです。
ふつうの肥料にはない、微量要素も豊富です。

昔からここで米や野菜を作ってきた人々は、
この地を「凶作知らず」と言うのだそうです。

周辺の農村が冷害や病気が流行して凶作で苦しんだ年でも、この地だけはしっかりと収穫ができたのだとか。その秘密が、こちらの棚倉層にあるのではないか?と考えられてきました。

さて、昨今俗にいう肥料とは「化学肥料」のことです。

農業では、「チッソ、リン酸、カリウム」が常識で、化学肥料はそれらのバランスに優れた便利なものです。しかし、これを使いつづけていると、もともと土にある栄養分が、わずか10数年でなくなってしまいます。

貝化石肥料は、土が本来持っている力を出させる微量元素なので、一般的な化学肥料と違って、はじめはなかなか効いてきません。

しかし、貝化石肥料は、じわじわと土に溶けて栄養を出し続けます。

はじめこそ生育はゆっくりですが、45日を過ぎた頃から茎が太くなり、倒れにくい丈夫な稲に育っていくのです。出来上がったお米はもちろん、おいしさも格別です。

安全・安心な米づくりは、土づくりから。
しっかりとした土壌があって、おいしいお米が出来上がるのです。

採掘した貝化石を工場で保管

工場敷地内で天日干し

さまざまな加工を経て天然ミネラル肥料へ

肥料の手触りはすべすべで、米の色・ツヤにも影響を与える

勉強会を終えて

【白河浪慢】では、安全・安心で美味しい米づくりのために有機JAS米への貝化石肥料の導入を含めて、これからも新しい活動に取り組みたいと考えています。

バックナンバー

  • 物語その1 合鴨の巻「農薬不使用」だから雑草もおいしいカモ?
  • 物語その2 収穫の巻 大切に育てたお米はいよいよ収穫!
  • 物語その3 有機JASの巻 農薬は使わない“プライド”の証
  • 物語その4 安全・安心へのたゆまぬ努力天然ミネラル肥料を求めて